
代表的な症状は「朝起きてから手や指が動かしにくく、こわばっている」「指の関節が痛い」などです。以前は中年以降の女性に多かったのですが、最近では70代で発症する例が増えています。変形性関節症では指の関節がゴツゴツと硬いのに対して、リウマチでは「ぶどうの房」のようにブヨブヨと柔らかいのが特徴です。治療はメソトレキセートなどの内服を行います。以前は、指が変形したリウマチ患者さんがとても多かったのですが、最近では外見でリウマチ患者さんと分かる人は殆どいません。10年程前からメソトレキセートが保険適応になり、関節破壊を食い止めてくれているお陰です。

痛風はかつては豊かな生活をしている富裕層にしかなかった病気ですが、今の豊かな日本では、誰でもがなり得る病気です。痛風発作は足の親指の付け根に激しい痛みを伴うのが特徴ですが、足以外にも、膝や手にも起こることがあります。痛風発作は血中尿酸値が急激に上昇、あるいは低下した場合に起こります。夏にゴルフで汗をかき、ビールを飲んだ翌日に起こることが多いです。焼酎なら大丈夫と思っている人が多いのですが、そうではなくて、全体のアルコール量が問題です。
尿酸値を高いまま放置すると痛風発作を繰り返すだけでなく、腎機能低下により人工透析が必要になることもあり、尿酸下降薬の内服を継続することが必要です。高脂血症を伴うことも多く、それにより心筋梗塞を起こす危険もあります。

下肢のむくみの原因として、心不全、静脈瘤による循環障害や血栓症、リンパ浮腫、リリカや降圧剤(カルシウム拮抗剤)の副作用が考えられます。

捻挫が最も起きやすい関節は足関節で、足首を捻り、靭帯を損傷したものを足関節捻挫といいます。診断は診察とエコー検査などで行います。受傷から2日間の局所冷却(1日3回、1回10分)と2週間のテーピング固定だけで治ることが殆どです。受傷初期は局所安静が必要なので、早期からの無理なリハビリは有害です。自分で行うストレッチ程度は良いでしょう。冷却にはケーキなどに付いてくる保冷剤(アイスノン)が便利です。なければ洗面器に水を入れて冷やしても良いです。スポーツ用のものがあればベストです。打撲や捻挫をした時は湿布は貼らないでください。湿布を貼ってかぶれると、テーピングやギプスが巻けないこともあります。また、かぶれて赤いのか、外傷で赤いのか判断に困ることがあり、誤診の原因となります。温泉も急性疼痛期はダメです。迷ったら、何もしないか、冷やすだけで受診してください。

当院では、殆どの骨折をギプスではなくシーネで治療しています。シーネはギプスを半分にしたもので、局所を観察でき、上手にすれば固定力はギプスと変わりません。一定の固定期間を過ぎれば、自分で外して入浴することも可能です。橈骨下端骨折(手首の骨折)の場合、当院でのシーネ固定は3週間と短いですが、成績は良好です。

関節痛で最も多いのは、変形性膝関節症による膝関節痛で、肥満や加齢による軟骨の摩耗が原因です。治療はヒアルロン酸の注射、減量などです。
膝は外傷も受け易く、膝を捻って、靭帯損傷や半月板損傷を来すことがあります。これらが疑われる場合は、膝を支柱付きシーネ(下の写真)で固定します。シーネは自分で外してシャワーを浴びることも可能です

膝以外では、肩関節痛が多く、皆さん五十肩を心配して来られますが、五十肩であることは少なく、腱板炎や腱板断裂であることが殆どです。腱板は肩を挙げる腱で、腱板炎や腱板断裂は、肩を挙上した状態で使い過ぎた時(頭上動作)や、手をついて転んだ時などに起きます。年齢と共に腱板は脆くなり、高齢者では知らないうちに腱板が切れていることもあります。診断は「整形外科領域の超音波検査」のところにあるように超音波検査で行います。